【草木染めの楽しさ①】
※ 画像は、バッタンバンの森からいただいた草木染めの原料です。シルクを染めてきた方法で初めてコットンを染めたので、細かい行程はコットンの染め方と異なっていますので、なにとぞご了承くださいませ。また、僕自身が本当に素人なので、誤記があることもご容赦ください。
草木染めという言葉は以前から知っていましたが、まさか自分がすることになるとは思ってもみませんでした。最初の感想は、「料理」に近いということです。
僕がある程度習熟したら、その方法をお伝えします。ご家庭でも楽しめるはずです。これは、とても楽しいです。
草木染めには、媒染という行程が必要です。媒染とは、色素と繊維をくっつける働きをする物質です。
カンボジアコットンクラブでは、下処理には大豆を絞って作った豆乳、媒染剤には、古釘を木酢液に漬け込んだ液体、漬け物に使う天然みょうばんを溶かした液体、バナナの葉を燃やした灰を溶かした液体を使います。
銅やクロムなども媒染剤として使えますが、環境や人体への負荷が大きく、特にカンボジアのような沼地が生活用水として使われ、子どものプール代わりになっているところなので使わないことにしています。
天然染めと聞くと環境や人体への負荷が低いように思ってしまいますが、実はそれは間違いです。媒染剤を何にするかによっても変わりますが、僕が使っている鉄やみょうばんなども、自然分解できる量を超えて環境に放出すれば、それは汚染につながります。下処理に使う豆乳も、何トンという量を河川に放出すれば、生態系になんらかの影響はあるはずです。
自然界に天然に存在するからといって安全というわけではないのです。自然界に存在する銅も、大量に環境に放出すればどうなるかは、日本の足尾銅山公害事件が苦い教訓だと思います。
(続く)