【草木染めの楽しさ②】
※ 画像は、試行錯誤中の草木染めの行程と試作品です。

今回の染色の前に、豆乳で下処理せずに染めてしまったことがあって、なんだかぼやけた色になってしまったことがあります。染色をお願いしているスタッフが、15歳で孤児院を卒園したあとに、自立するための技術を学ぶ職業訓練NGOの生徒さんたちで、綿を染めたことがなかったのですね。

シルクと違って綿繊維を染めるには、タンパク質を加えなければならないということを教えてくださった方がいらして、染色のノウハウをご教示くださいました。

そんなわけで、市場で大豆をたくさん買ってきて、大きな粉砕器で豆乳を作りました。豆乳に布を浸しては日光で乾かし、浸しては日光で乾かしを3回繰り返して、それを一週間、風通しのよい場所で寝かせて、今回の染色に挑みました。

サトウキビ、ターメリック、タマリンド、ラックなどの液体に浸していきます。

インディゴの青は、発酵させないで染めているせいか、いまひとつ濃紺に染まりません。ネイビーブルーというよりベイビーブルーの淡い色になってしまいます。これはこれでかわいらしい色なのですが、洗濯した時の色落ち(堅牢度の不足)も心配なので、何かしら後処理が必要だと思います。

いろいろな課題は相変わらず山積なのですが、バッタンバンで収穫されたコットンを、バッタンバンの森の中からいただいてきた樹皮から色を取り出して、天から降り注ぐ雨水(軟水)を使って染めるのは、楽しいものです。太陽を浴びて、風にそよぐ布を見ているだけで、平和な気持ちになります。

(続く)

7月 19, 2014 5:03:11AM